Before
液晶パネルなどの貼り合わせを行う際に、従来であれば接着剤を使用して、パネル平面同士の貼り合せを気泡が入らないように真空中にて行っていました。真空環境を作るためには真空ポンプが必要となり、別途の手配が必要でした。さらに、真空環境を作り出す工数と時間が、貼り合わせを行う作業時間とは別に必要になるので、リードタイムも長くかかってしまう一つの要因でした。
コストダウン事例
After
接着剤の塗布を自動補正しながら行う自動機と、貼り合わせ速度を調整できる自動機の導入によって、パネルの間にできる気泡を空気が逃げる道を作りだし、気泡をためずに外に押し出しながら大気中にて貼り合わせ作業を行うことが可能になりました。これら自動機の導入によって、真空環境を作り出す工程が不要になるために、生産性が大幅に向上しました。
高精度な自動機を組み合わせることによって、従来は必要であった工程を削減することでリードタイム短縮、生産性向上が実現されることがあります。また、作業員による作業を自動機によって削減することで、コストダウンや納期短縮につなげることも可能です。既に自動機を導入している生産ラインであれば、ワークに合わせた最適な仕様の再検討も必要です。