Before
従来の自動機はX-Yロボットを使用してワークを取り出していました。しかし、市場競争が過熱し、生産ラインの立上げスピードやコストが重視される中では、ワークが頻繁に変わるラインへの対応は従来の2方向の動きしか対応できないX-Yロボットでは限界がありました。X-Yロボットではワークが変わる度に生産ライン自体の設計変更が必要になるため、ラインの改造時間とコストが必要でした。
コストダウン事例
After
X-Yロボットではなく、スカラロボット(水平多関節ロボット)を導入することで品種変更ごとの設計変更が不要となります。X-Yロボットでは必要であった品種にあわせたラインの改造時間が不要となりますので、生産リードタイムを大幅に圧縮することが可能となりました。また、生産リードタイムの短縮によって生産性が向上し、大幅な生産コストダウンも実現することができました。
ロボットを備えた自動機の導入によって、作業員が行っていた時よりも生産性は大幅に向上しています。さらに、上記の例のように、従来のX-Yの直交ロボットではなく、水平多関節のスカラロボットへ変更することによって、さらに生産性を上げることが可能になります。多品種小ロットにも対応できるように、自動化生産設備の見直しも今後、必要になってきます。